教育に速効性を求めるな!
僕は今年でもう大学4年生になります。そして、今年は就職活動があります。どんな1年になるのか、不安もあるし期待もある。どちらかと言えば、不安の方が大きいけど。
こうして大学もラストイヤーに差し掛かり思う事があります。それは、教育について。あまりにも教育を”費用対効果”として捉えている人が多すぎるのではないかと思う。
教育を商品サービスとして捉えてしまったら、もうお終いだ。
この授業を選択したら、こういった効果がありますよ。というのは、絶対に教育ではない。教育は商品サービスではないからだ。
これから教授が教える事は、僕達が持っているモノサシでは判断する事が出来ない。それをまずは理解しなければいけない。そして、そのモノサシの尺度を変える事が出来るのは教育を受け終わった”後”だけだ。
つまり、教育を受けるアウトカムは、教育を受けた後にしか分からない。
自分の手持ちのモノサシでは測る事は出来ない事をこれから学ぶのだ。でも、教育を商品サービスとして捉える人は、教育を受ける前にどういった効用があるんですか?と問う。
もう、この質問自体がバカバカしい。
だからこそ思う。商品を買って、すぐにその商品を使って効果が出るという”消費者マインド”を教育に持ち込むのはやめにしよう。
教育に速効性を求めるな!!
下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)
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