常葉大学富士サッカー部の試合に感動した。
2015年11月28日、僕は静岡に常葉大学富士サッカー部の試合を観戦しに訪れました。
その理由は、常葉大学富士サッカー部の大石和孝監督にある選手の周辺取材として、お話を伺いたかったからです。
僕はこれまでに多くのサッカーの試合を見てきました。その中でも、この常葉グリーンフィールドで見た試合はかなりの衝撃を受けて、そこで得た感情は未だに自分の記憶に強く残っています。
一生懸命に取り組んでいる姿勢が、人を感動させる。
僕が見た試合は、東海学生サッカーリーグ入れ替え戦の試合でした。常葉大学富士サッカー部は東海リーグ2部10位という結果で、入れ替え戦に回る事になりました。そして、入れ替え戦の相手は名古屋産業大学。結果的に、名古屋産業大学が2戦合計10-1という結果で東海2部に昇格する事になりました。
でも、僕はこのようなバックグラウンドなど全く知らずに、普通に試合観戦をしていました。でも、入れ替え戦とは言え、両大学の”大学サッカーラストマッチ”の試合を見れたのは本当に良かったと思います。
名古屋産業大学はかなり多くの部員がいるのに対して、常葉大学富士の方はピッチ上にいる11人しかいなくて、かなりの衝撃を受けたのを今でも覚えています。(正確にはベンチに1人ぐらい控え選手がいたのかもしれないけど)
でも、その試合がとにかく”熱い試合”でした。常葉大学富士キャンパスのイレブンの思いが凄い。特に、キャプテンの1プレー、1プレーが本当に思いが詰まっていて、試合を観戦している僕は本当に心が揺さぶられました。
力の構図としては相手に分があったけれどゴールネットを先に揺らしたのは、常葉大学富士でした。イレブンのボルテージは最高潮に達して、僕も完全に常葉大学富士を応援していました。でも、先制点を取って勢いに乗りたかったところで、主審の不可解な判定によって名古屋産業大学にPKが与えられてしまいました。
この時、僕は「PKじゃないから大丈夫だよ!!!気にしないでまたやっていこう!」と、勝手に選手を鼓舞し始める程、常葉大学富士の方を応援していました。
そしたら、隣に大学のOBの方がいらしたらしく、意気投合してかなり話が盛り上がりました(笑)でも時計の針が進むにつれて、実力の差が段々と浮き彫りになり、試合は防戦一方に。
結果として、常葉大学富士サッカー部は1-5で試合に敗れました。2戦合計で1-10でした。
でも、初めて観戦する大学の試合で、こんなにも心を揺さぶられている自分がいました。その理由を考えたんですが、常葉大学富士のイレブンがとにかく一生懸命に、強い思いを持って、かっこつける事なく戦っていたからだと分かりました。
人を感動させるのに、巧い、下手の技術は関係ない。
試合結果は1-5。常葉大学富士キャンパスが負けて、チャレンジリーグへの降格が決まりました。試合自体も決してレベルが高い試合だったとは言えません。
でも、僕はすごく感動していました。常葉大学富士の方は交代する選手もいないのに全員が懸命に走って、必死に闘っていました。
その時、人を魅了させるのに、選手としての技術の高さはあまり関係ないのだなって思った瞬間でした。
確かに技術的に巧い選手がいて、魅せるプレーをしてくれるのは華やかで面白い。でも、どこかひょうひょうとしていて、プレーに”必死さ”が見えない選手もいます。
僕は、必死にプレーしている人ってかっこよいと思う。
面白い試合=人を感動させる試合ではない。
技術的にレベルの高い選手がいるチームの試合は面白い試合だと思います。
でも、面白い試合=人を感動させる試合 に繋がるわけではないと思う。
むしろ、僕が今でも心に強く刻まれている試合は、技術的にレベルが高く面白かった試合ばかりではなく、「勝ちたい!」という思いが選手の1プレー、1プレーに滲み出ている試合でした。そういった思いが全面に出ている選手は、本当にかっこよい。
人がかっこよく見える瞬間って、かっこつけているという意識すら無くなって、無我夢中で前を向いている姿勢が現れている時だと思う。これは僕の価値観だけど、少なくとも僕はそうした姿勢を見ると、かっこいいなと強く思います。
あの時、常葉グリーンフィールドのピッチに立っている選手は、プロの舞台に行く様な選手ではないでしょう。
でも、あれだけ勝利に向かって全力で闘う姿勢は最高に熱かったです。常葉大学富士のキャプテンなんて、いくらでも走り回っていましたからね。泥臭く。でも、その姿はめちゃくちゃかっこよかったです。
僕もかっこよいと思った姿勢をどんどん真似していきたいと思います。
『1、2年の時はスピードが無く、守備の脆さがあった。短い距離感のパスは良いが、相手の1番裏を狙うパスに課題があった。だが、テンポよくボールをはたけて攻撃のセンスがある選手』と大石監督は評した。カターレ富山の攻撃の舵取り役になる姿を早く見たい!!#kataller
— AKIRA ISHIZU (@azyara_usimitu) 2015年11月28日
常葉大学富士サッカー部の大石和孝監督に取材してきた。大石監督は、法政大学サッカー部の監督をやられていた。今日、カターレ富山に入団内定が決まった西室選手については『1、2年の時はプロに行けるかどうかは正直クエスチョンマークだった』続く pic.twitter.com/qOL8KJWaxX
— AKIRA ISHIZU (@azyara_usimitu) 2015年11月28日
ちなみに、大石和孝監督は。法政大学の永戸選手、西室選手、田代選手の事を話してくれました。では、今日はこの辺で。