AKIRA@日記

ソーシャルワークが出来る人間を目指す大学生。

人を好きになる経験をもっとしなさい。

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僕が尊敬する施設長の言葉。

 

 

大学2年生は、人との出会いの“宝庫”だった。

僕は大学2年生の時、セブンイレブンの工場でずっとアルバイトをしていた。

今思い返しても、割りと劣悪な環境だったのに、すごく楽しんでアルバイトをしていた気がする。というよりも、毎日をすごく楽しんで生きていた。その結果、大学2年の秋学期は、ほとんど大学に行かなかった(母さん、父さん、本当にごめんなさい)

 

でも大学に通う以上に、毎日楽しい事が僕の生活に埋め尽くされていた。

平日はほとんどアルバイトの日々。土日は大学サッカーの取材活動。決して褒められた生活ではなかったけど、その日々は楽しく楽しくて仕方がなかった。

 

僕がアルバイトしていた工場は、横浜FCのホームスタジアムの三沢陸上競技場を下っていった先にあった。当時お金が無くて、どんな仕事でも何でもやってやるみたいな姿勢だった時に、辿り着いたのがその工場だった。

 

でも、そこで出会った人達は、本当に自分の価値観を変える人達ばかりだった。

非正規雇用”として働いている人達だけど、とにかく真剣に仕事に取り組んでいる。そして、本当に個性が強く、面白い人ばかりだった。そこで出会った人達がきっかけで、どんな仕事をしているかとか、そんな上辺の物事だけで人を判断をする事なく、その人がどんな人なのかを知ろうとする良い機会になったと思う。

 

例えば、そこで出会った32歳のIさん。

まじで“男らしい”の言葉しか出てこない、かっこよいお兄ちゃん。

でも髪の毛はすごく薄くて。そのギャップがすごく好きだった。こんな男らしくてかっこよい人と、毎日楽しく雑談しているのが面白くてしょうがなかった。

 

他には、Sさん。他の会社で夜勤をやった後、この工場に日勤として働きに来る脅威のお父さん(笑)。まじで化け物だと思った。でも、仕事をしていく上での姿勢や、恋愛の相談もたくさんさせてもらった。本当に素敵なパパだった。

 

 

他にも、数え切れない程、多くの人に出会った。

そして、僕はその方々全員に感謝している。色々な事があったけど、この工場で出会った人が好きだ。大学生であの工場でアルバイトをしていたのは、僕ぐらいだったけど、今振り返ってすごく良い経験だったなと思う。

 

働くのが楽しくて楽しくてしょうがなかった。

日勤で働くのが楽しくなると、夜勤はどのような工程で作業が進んでいるのだろうか?と気になった。じゃあ、体験してみようと思って、夜勤も始めた。すると、夜勤の人間関係が存在していて、そこに飛び込む事になった。

 

夜勤だとこんな人達がいるんだ!って分かって面白かったし、私生活で関わる事はないだろうという人と話をするのは本当に面白かった。

 

Tさんというオジサンがいた。そのオジサンは最初、ちょっと苦手かもしれないって思ったけど、何かの拍子に話すようになると、もう会話が止まらなくなった。そうして、どんどん色々な人を好きになる経験をすると、働くのが楽しくてたまらなくなった。

 

割りと劣悪な環境でも頑張って働けていたのは、「この人の為に頑張ろう」という思いが生まれる人が何人もいたからだ。セブンのドライバーの方。他会社のドライバーの方。一緒に働くメンバーの方。それぞれの人に対して“give&giveの精神”でずっと働いていた気がする。

 

大学2年の秋学期は、毎日「人を好きになるという経験」を体感していた。

 

少し話は逸れるけど、僕は大学2年生の時に、精神疾患を抱える人が通う地域活動支援センターで実習を行った。その時に、出会った施設長がすごく博識な方で、色々と悩みが出来た時は毎回相談などしている。つい最近もお話をさせてもらった。

 

その時、施設長が「人を好きになる経験をもっとしなさい」と言った。

この経験はしてきたつもりだけど、まだまだ自分に足りない点だと言われると少し気が遠くなった。

 

でも、この”人を好きになる経験“って本当に大切で。

僕は大学2年生の時に、このマインドで一年間ずっといていたから、“新しい出会い”が楽しみでしょうがなかった。その結果、大学には全く行かなかったけど(笑)

  

大学2年生は、人との出会いの“宝庫”だったと思う。

大学サッカーの取材活動での出会い、精神障害者が通う施設での出会い、様々な人が集まる某コンビニの工場での出会い。これだけ立場が違う人と出会い、話を出来たのは、自分の価値観を変える大きな機会になったし、刺激的すぎる日々を過ごしていた。

 

 

自分の事を考えるを以上に、いつも色々な人の事を考えていたし、思いやって行動していた。だから、可愛がられていたのだと思う。

 

でも、大学3年生辺りから、このマインドをキープする事が難しくなった。

その理由は明白で、自分に“余裕がない”人間になってきたから。自分の足りない所を補おうとしていくと、他の人に目を向ける余裕が無くなっていた。自分の事ばかり考えているから、物事もうまくいかなくなっていった。そんな自分が嫌だなと思う。

 

Share The Love やSummer Madnessを聞きながら、日勤、夜勤ともに三沢の丘を上ったり、下ったりしていた。身体がバッキバキになるほど身体を動かすアルバイトだったけど、あの日々は意外と幸せだったんだよなぁ。