AKIRA@日記

ソーシャルワークが出来る人間を目指す大学生。

空海が立てた学校がわかりますか?

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 空海が立てた学校は? 

 

 

僕は大学2年生の時、セブンイレブンの工場でずっと働いていた

 僕は大学2年生の夏頃から、ずっとセブンイレブンの工場で働いていました。

今思い返せば、かなり劣悪な環境だったなと強く思うけど、当時の自分はかなりのバイタリティーを持って働いていたし、何よりそこで働くのが楽しくてしょうがなかった。

 

 何であそこまで働くのが楽しかったのかと振り返れば、毎日毎日新しい人との出会いの連続で退屈する事が無かったからかもしれない。上は60歳、下は高校生までと幅広い人と毎日出会い、仕事をしていた。

 

 僕はその工場に固定してずっと働くようになったけど、そこであるドライバーさんと出会った。そして、そのドライバーさんとの出会いが僕の人生を大きく変えた。

 

 

けんすけ、今の文部科学大臣を答えなさい!

 まず、セブンイレブンの工場にはセブンイレブンの店頭に並ぶ全ての商品が集まる。商品と言っても、かなり多くの種類の商品がある。サンドイッチ、パン、 お弁当など上げたらキリがないけど、それぞれの商品は各仕分けの工場のドライバーさんが運んで来ます。

 

僕が働いていた工場は、その全ての商品が集まる最終地点だった。

そして、その工場に若い人は全然いなくて、21歳の自分がいるのはもはや浮いている?ぐらいで、逆に目立っていたのかもしれない。

 

そこで僕は、あるドライバーさんに出会った。年齢は60歳程で、すごく優しげな人である。僕は、そのドライバーさんにいきなりこう質問された。

 

「けんすけ、今の文部科学大臣を答えなさい!」

この質問は別に何かしっかりした文脈があった上での質問ではない。そして、僕の名前はけんすけではない(笑)

 

でも、僕はすぐに返答出来なかった。

 

 文部科学大臣すら答えられないやつが、大学生をやっているな!

 すると、そのドライバーさんは被っている帽子をいきなり下に叩きつけた。

そして僕に「文部科学大臣すらすぐに答えられないやつが、大学生をやっているな!」と言ってきた。

 

僕はその次の日にすぐに、その当時の文部科学大臣の経歴、どんな人かを徹底的に調べ上げ、他の各大臣の名前も調べてその人に説明した。当時は、馳浩さんだったよね、

 

そこから、その人に会う度に僕は何か質問をされ、それに答えるという毎日が繰り返された。なんでセブンイレブンの工場でこんな話をしているのだろうと自分でも本当に不思議だった。

 

でも、その日々が本当に血となり肉となった。

当時の僕は、本をあまり読まない大学生だった。読むと言っても、小説ぐらいだったかな。そんな僕の話を聞いて、そのドライバーさんは僕に「この本とこの本を読みなさい!」と言ってくれた。そして、僕はその本をすぐに読んだ。そこから、とにかく本を読むようになった。

 

 

自分を変える出会いは、どこにあるか分からない。

 僕がとにかく本を読むようになると、そのドライバーさんは僕に本をプレゼントしてくれるようになった。工場内で作業をしていると、5冊の本が入った袋を僕に手渡してくれた。そこから、みなとみらいで一緒にご飯を食べる関係にもなった。ほんと、人間関係って不思議だよなぁ(笑)

 

どこにだって、自分を変えてくれる出会いはあると思う。

僕はセブンイレブンの工場内でこんな”素敵な出会い”があるとは思わなかった。そのぐらい楽しい出会いだったので、大学2年の秋学期はあまり大学に行かなかった(笑)

 

 

そして、ある日、そのドライバーさんが僕にこう質問した。もちろん、何の脈絡も無く。

 

「けんすけ、問題。空海が立てた学校を答えなさい?」

 

綜芸種智院です。」

 

質問された次の瞬間に答えていた。

すると、そのドライバーさんは僕に「けんすけ、お前成長したな」と言ってくれた。

 

人に主体性を持たせる事は不可能だと思う。その人自身が変わらなければいけないから。でも、僕の主体性はセブンイレブンの工場内で生まれた。

 

自分を変える出会いは、ほんとどこにあるか分からないね。