AKIRA@日記

ソーシャルワークが出来る人間を目指す大学生。

人間は、そんなに強くないんだって。

  清水富美加さんの件について思う事。

 宗教や信仰などはその人の自由だと思うので、別に驚く事は無かったけれど、やっぱり彼女の精神的な状態がかなり気がかりだ。

 

 周りに迷惑をかけてしまうというのは本人も理解している。でも、時に人は肌感覚でそれを感じているけど、自分の心身が疲弊してしまって、うまく正しい行動を出来ない時がある。自分の心と身体の状態がうまくセットして、ようやく行動出来るという事を忘れてはいけないし、その心身面で限界が来てしまったのならば、一度しっかりと休めばいいと思う。

 

 自分の言葉でしっかりと話せと言うけれど、意外とこれが難しい。自分が抱えている悩みがあって、それを周りに言おうとしても、言葉が全く出てこない時がある。話そう、話そうと思っても何も言葉を発する事が出来ない。そんな経験を僕はした事がある。

 

 自分の言葉で自分の悩みをはっきりと周りに伝えられる人がいたら、その人はまだ全然ましな方だ。本当に苦しんでいる人は周りに伝える事が出来ずに、ただただ苦しんでいる。

 

僕は、友人でもそうした精神的な悩みを抱えて、苦労して、それが爆発してしまった瞬間を目にした事がある。周りからみたら、なんで?と思うかもしれないけれど、本人はとても苦しんでいたのだ。

 

そういった人の心は、冷凍されたかの様に固く凍りついている。その心を溶かす作業をゆっくりとゆっくりとしなければいけないのだけど、それが出来る人は少ないだろう。そして、この作業が出来る人と出会えたら、自分の人生は本当に楽になる。

 

大事な事は「主観」と「客観」のバランスだ。

皆、自分が今いる立場の「主観」から抜け出す事が出来ずに、とても苦しんでいる。そんな時こそ、「客観的な意見」が大事になる。そして、その客観は環境を変えた時に得られる事が多い。だから苦しかったり、悩んでいたら、思い切って環境を変えた方が良いと思う。環境を変えた時に「客観」は得られるから。

 

あと、もう1つ大事な事は、想像力だ。

一見、周りから見たら不可解に見える行動でも、それを変だなと解釈して終わってはいけない。全てを「なぜ?」の研究テーマとして考える。例えば、なぜ、この人はこんな状態に変わってしまったのか?と。そうして少しでも相手に対して、想像力を働かせる事が大事になる。

 

 僕は、大学2年生の時に、精神保健福祉士になりたかった。その関係で出会えた、精神保健の分野で尊敬している施設長がいる。その方に、悩んだ時、苦しんでいる時は躊躇いもなく相談をする様にしている。その度に自分は強くないんだなって思うけど、相談を終えた後には、人が持つエネルギーの力を身を持って体感出来る。

 

 人間は 、そんなに強くないんだって。

だから、ゆっくりと時の経過を感じながら、人として成長していけばいいのだと思う。

兵庫県立飾磨工業高校柔道部の三輪光先生は、「人間的成長とは、器の材質を変えていく事」と仰っている。自分の人としての器が、ちっちゃくても、大きくても別にどっちでもよいと。大事な事は、その器の材質を変化させていく事。例えば、器の材質がガラスの様で、1度割れてしまったらもう元の様に戻れない人もいる。そうした、人の材質を粘土質の様に、何度でも器を作り直せるようにしていく。 その作業が、結果として「人間的成長」に繋がるのだ。

 

だから、1度崩れてしまっても何の問題は無い。また、器の材質を強固に出来る様に作り直していけばいいのだから。と僕は思う。では、今日はこの辺で。